ピアノでワーキングメモリがぐんと伸びる
実は、ピアノ演奏は驚くほど脳に良いのです。ワーキングメモリは問題解決能力、社会性、創造性など、人生の成功に関係する全ての基礎となります。これがピアノで伸びます。
2012年のヨーロッパの研究で、一般知能が本当に上がっていることが証明されました。
IQテストは一度やると慣れるので再テスト効果で上がる傾向にあるのですが、ピアノだけがそれよりも向上しています。つまり偶然ではないということです。
つまり、成績を上げたいならば、勉強だけではダメ!
ピアノと並行してやったほうが学力を伸ばすのに効果的
ということです。
幼少期で重視すべきはHQ=人間性知能(※1)なのですが、一般知能gF(※2)がHQの中心的な脳機能であるワーキングメモリと相関します。
(※1)HQはワーキングメモリ、一般知能、自己制御、注意力などを含んでいます。
(※2)一般知能gFは、個別的なIQ(言語性IQ・空間性IQ、行為性IQなど)の上位に立つIQであり、HQの重要な役割の
指数である。欧米で主に使われているIQ知能検査では一般知能を測る。
ナゼ?ピアノがいいの? 澤口氏によると…
おそらく、ピアノは両手で微妙に違う指の動きができることと、譜面を先読みして覚えて後追いしながら弾くことが主な理由だと考えられます。
片手で弾くピアニカに同じような効果はなく、両手の動きが全く違うヴァイオリンにはまだ明確な証拠がありません。
澤口 俊之 日本の生物学者、脳科学評論家。専門は認知神経科学、霊長類学、武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部教授。
ピアノが脳を発達させるという実証データはたくさんあります。たとえば学習塾、英会話、習字、スポーツ系など、ほとんどの習い事においてHQ(※1)はほぼ変わりませんが、ピアノだけ突出して高いです。
次項:「ピアノの稽古は問題解決能力と知能を向上させる」
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